どのグランドピアノを購入すれば良い?グランドピアノの選び方

  1. ホーム
  2. Pianoコラム
  3. グランドピアノの基礎知識
  4. どのグランドピアノを購入すれば良い?グランドピアノの選び方

グランドピアノを購入するにあたって、数ある中からどのピアノを選ぶのが良いのでしょうか?
購入にあたっては、メーカー、サイズ、価格、音質、さまざまな選択基準があります。あなたの希望に合ったベストの一台を見つけるためのポイントをご紹介します。

どのグランドピアノを購入すれば良い?グランドピアノの選び方

世界の有名メーカーから国産まで選択肢はさまざま

アメリカのスタインウェイにオーストリアのベーゼンドルファー、ドイツのベヒシュタイン……世界3大ピアノメーカーの品から、国産の良品まで、グランドピアノ購入にあたっては、その選択肢は幅広くあります。

数多くある中から一台を選ぶ訳ですが、歴史上の名だたる音楽家に愛されてきた有名メーカーの逸品はそれなりに値が張ります。
グランドピアノの価格はメーカーやサイズによってさまざまです。新品の場合、国産の安価なものでは100万円前後から、上記海外メーカーのもので1,000万円以上、特注品では数億円もの値をつけるものも存在します。

特に海外で販売されているグランドピアノを購入する場合、購入後に日本に運ぶ輸送費はもちろんのこと、他にも保険代、税金などの追加費用が発生します。海外で購入を考える場合は、ピアノ以外で掛かる費用を事前に算出しておきましょう。

場所に合わせたサイズ選びを

さらに、置くスペースを考えた上でグランドピアノを選ぶ必要があります。グランドピアノといってもそのサイズはさまざま。横幅に関してはそれほど大きな差はありませんが、奥行きの長さはグランドピアノによって大きく変わります。

「軽量、コンパクト」で一定の人気を集めている国産メーカーのグランドピアノで、その奥行きはおよそ150cm以下。一方、コンサートホールなどに置かれる大きなものでは奥行きは300cmを超えるものもあります。
低音域のダイナミックな音を実現するためには、強い張力に耐える長くて重い弦が必要で、さらには、この長い弦に対応する大きな音響板も必要になるために、このような奥行きになるのです。
大きなグランドピアノはそれだけ豊かで力強い音を生み出すのです。
予算内に抑えることは大切ですが、設置スペースと求める音のバランスも考慮するようにしましょう。

中古ピアノの音色

予算的に新品のグランドピアノには手が届かない……という場合は、中古のグランドピアノの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

経年劣化していて音色が良くないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、日本の中古ピアノ市場の規模は大きく、状態、音質の優れた中古品を多数販売しています。
弦を叩くハンマーなど、構成部分の摩耗消耗が激しいピアノは、定期的なメンテナンスを行わなければなりませんが、中古の場合も、部分的に部品を交換したり、部品をすべて新しいものに交換するオーバーホールを行えば、美しい音色を蘇らせたり、保つことができるのです。

中古ピアノ販売業者の中には、下取りしたピアノの埃を払っただけで転売している悪質な業者もいますが、丁寧に手を入れてから販売されている中古ピアノの中には、古い楽器特有の味わい深い音色を出すものもあります。新品であることにこだわりがなければ、中古市場も意識して覗いてみる価値は充分にあります。

たくさんのグランドピアノに触れてみて、満足のいく音色を奏でる一台を選びましょう。

PAGE TOP