1. ホーム > 
  2. Pianoコラム > 
  3. グランドピアノの基礎知識 > 
  4. グランドピアノを傷ませないためのお手入れ方法

グランドピアノを傷ませないためのお手入れ方法

掲載日:2014/12/02

せっかく手に入れたグランドピアノ。購入時の美しい状態を維持するには、日々のお手入れは欠かせません。日頃からできるお手入れ方法にはどんなものがあるのでしょうか? グランドピアノの日常ケアについてご説明します。

グランドピアノを傷ませないためのお手入れ方法

普段のお手入れは掃除機とクロスが基本

グランドピアノの普段のお手入れは、乾いたピアノ用シリコンクロスと掃除機を用いて行うのが基本です。まずは掃除機の先に細いノズルを取りつけて、埃を吸い取ります。鍵盤の間などの細かい部分は絵筆や刷毛などを使って埃をかき出してから吸い取ると良いでしょう。

ピアノの表面は艶出塗装仕上げ、半艶塗装仕上げのいずれの場合でも、ピアノの表面は柔らかい乾いた布か、少しだけ湿らせた皮のクロスで拭いてください。家具用のポリッシュにはワックスやシリコンが入っている場合があるため、ご使用にならないでください。その後の修復の際、とても費用がかかることになります。鍵盤の掃除には、少し湿らせ固く絞った天然皮革のクロスをお使いください。このとき鍵盤の脇から水滴が落ちないよう気をつけてください。

研磨剤入りのピアノクリーナーはNG! 防虫剤に錆び止めも

ホームセンターなどでピアノクリーナーとして販売されているものの中には、研磨剤や有機溶剤を含むものがあります。このような商品を自己判断で使用するのは避けた方が無難です。
メーカー推奨のクリーナーがあればそれを使用するか、グランドピアノの購入店に相談して適切なものを紹介してもらいましょう。

また、グランドピアノ内部のフェルトは蛾の幼虫などの害虫がつきやすい箇所です。特に虫の多い環境では、防虫剤を使用して虫の発生を防ぎましょう。
湿気の多いところや海の近くでは、グランドピアノ内部にさびが発生する場合もあります。この場合はピアノ専用の錆び止めや錆び落としを使用してメンテナンスを行います。この場合も、ホームセンター等の一般的な錆び落としは避け、購入店等に相談してみましょう。
錆びがひどい場合は、グランドピアノの修理を行なっている専門店にメンテナンスを依頼をしたほうが無難です。

音の狂いを防ぐ空調管理

ギターやバイオリンなどのように演奏の度に調律をすることができないピアノでは、音を狂わせないために、ピアノを設置する環境にも配慮が必要になります。

特に極端な温度変化がある場所、湿度が極端に高い(低い)場所では、適切な空調管理を行うことが必須です。ピアノは梅雨時の湿気にも、冬の乾燥にも弱いデリケートな楽器なのです。
グランドピアノを置いた部屋の室温は15〜25度程度、湿度は45〜70%程度に調整しておきましょう。

グランドピアノを埃から守るためにカバーをかけている人もいますが、カバーをかけることで内部の空気が淀みカビや錆び、害虫の発生を促してしまうこともあります。カバーの使用は避け、天気のいい日には屋根ぶたを開けて、積極的に換気を心がけましょう。

ピアノの上にものを置いている姿も見受けられますが、グランドピアノの場合屋根ぶたは音を生み出す構造の一部です。ものを置くことで音が変わってしまうことも考えられるので、音色を第一に考えて、ものを置かないようにしましょう。

日常の手入れと年に1度から2度の定期的な調律で、グランドピアノはいつまでも美しい音と輝きを保ちます。大切なピアノを長く使い続けるために、日常的なケアを忘れず行いましょう。

PAGE TOP